がん医療の現在2

「がん医療の現在(いま)2000-Ⅱ」

第7回がんについての市民公開講演会記録

ISBN 978-4-87066-131-8
判型 B5
ページ56
定価 本体667円+税
送料 実費

1.発がんとがん予防~がんはどこまで予防できるか

国立がんセンター研究所化学療法部長/津田洋幸

がんを予防するには何を食べたらいいの?
がん研究は治療のみならず予防についても多くの知見をもたらしています。
話題のカテキンやラクトフェリンなど、科学的データに基づいた「がんを予防する食品」についてお話しいただきました。

【目次】
§1 食生活とがん
§2 発がんにかかわる食品
 ● 発がんにかかわる栄養素
 ● 発がんにかかわる非栄養素
  N-ニトロソ化合物
  加熱調理により発生する発がん物質
  植物中の発がん物質
  カビ毒
  食品添加物
  農薬
  アルコール
§3 「がんを予防する」ということの意味
 ● がんを発生する段階
 ● 発がんへの道をブロックする
§4 がんを予防する食品
  (1) ビタミン類
  (2) 天然抗酸化物質
  (3) フラボノイド
  (4) 不飽和脂肪酸
  (5) ミネラル
  (6) インドールとイソチアン酸塩
  (7) プロテアーゼ阻害剤
  (8) 抗炎症剤と抗ホルモン剤
  (9) 食物繊維
 (10) ウシラクトフェリン
 (11) 現在研究中のがん抑制物質
§5 発がん物質とがん予防物質

【Q アンド A 】
  健康補助食品は有効か?
  遺伝的にがんになりやすい時の予防法は?
  がんはなぜ転移するの?  

2.がん治療の最近の進歩~がん治療の適応と限界

国立がんセンター東病院副院長/吉田茂昭

いま、がんに対してはどのような治療が行われるの?
がん治療の進歩は、治療法に多くの選択肢をもたらしています。
どのような観点で治療を選んだらいいのか。胃がん、食道がん、肝臓がんを中心に、最新の治療方法を解説。

【目次】
§1 さまざまながん治療法
§2 「胃がん」に対する治療
 ● 早期胃がんの治療―ストップ・バイオプシー
 ● 進行胃がんに対する治療―化学療法
 ● 化学療法の効く胃がん,効かない胃がん
 ● 化学療法に対するがんの感受性
§3 「食道がん」に対する治療―放射線化学療法の有効性
 ● 食道がんの治療法
 ● 食道がんの治療方針
§4 「肝臓がん」に対する治療
 ● 肝臓がんの治療法
 ● 肝臓がんの治療方針
§5 自分の病気を知ることの意味
 ● がん治療法のひろがり
 ● 選択のために知るべきこと
 ● 「逃避」は「尊厳死」ではない
 ● がんと闘う勇気を
§6 がんを早期に見つけるために
おわりに

【Q アンド A 】
  ピロリ菌と胃がんとの関係は?
  食道がんのTNMG分類とは?
  感受性は治療前に判定できる?
  肝臓の動脈塞栓術は大腸がん転移でも可能?
  国立がんセンターで漢方薬は使われているか

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