がん医療の現在4

「がん医療の現在(いま)2000-4」

第9回がんについての市民公開講演会記録

ISBN 978-4-87066-134-9
判型 B5
ページ 44
定価 本体762円+税
送料 実費

1.がんとストレス~がんと上手に取り組むためには

国立がんセンター研究所支所 精神腫瘍学研究部長/内富庸介

がん告知はこころにどんなストレスを与えるの?
「不安」と「落ち込み」は別のものです。
不確かな情報の中での漠然とした不安をかかえるのではなく、確かな情報を得て、落ち込みを乗り越える積極性を著者は患者に求め、医療者によるそのサポート方法について語ります。

【目次】
§1 がんと心のかかわりを考える─精神腫瘍学という分野
§2 なぜ「精神的ケア」は必要なのでしょうか?
 ● がん告知の現実
 ● インフォームド・コンセントと心の動き
 ● 不要な不安を取り除く
§3 がんを抱えた後の心の反応は?
 ● 不安と落ち込み
 ● 落ち込みの段階
 ● 心のケアを必要とする場合
§4 精神的ケアとは?
 ● カウンセリング
 ● リラックス法
 ● グループ療法
 ● 薬物療法
 ● 家族にできること
おわりに

2.がん治療の選択の難しさ~前立腺がんを例として

国立がんセンター中央病院 総合病棟部長/鳶巣賢一

なにを基準に治療法を選べばいいの?
がんの早期発見が進むにつれ、選択肢の増えた治療法。
患者がその治療法を選択する際、いかなる情報を得、何を考えなければいけないのか。
「治療法の選択は生き方の選択である」とする著者が、その選択の難しさを含めて語ります。

【目次】
§1 治療法選択のプロセス
§2 前立腺がんとはなにか?
 ● 前立腺はどこにある?
 ● 前立腺がんの特徴
 ● 前立腺がんは増えている?
 ● 前立腺がんの診断方法
 ● 発見される前立腺がんの変化
§3 前立腺がんの治療法
 ● 治療しないという選択肢
 ● 前立腺がんの手術療法
 ● 前立腺がんの放射線療法
 ● 前立腺がんのホルモン療法
§4 治療法選択の考え方
 ● 病気を知り,治療を知り,得失を考える
 ● 人生観・価値観と治療法の選択
§5 治療法選択の理想と現実
 ● がんの進行度と治療法の選択
 ● ;治療法選択のジレンマ
 ● よりよいがん治療法の選択のために
 ● 医療者のやるべきこと
 ● 患者さんにお願いしたいこと
おわりに―今後の課題

【Q アンド A 】
 ストレスががんに与える影響は?
 がんが進行した時の精神的ケアは
 前立腺がんと前立腺肥大症との関係は
 PSA値がどのくらいで生検は必要?
 いまの治療が将来効かなくなることはあるの?
 セカンド・オピニオンのための資料をもらいにくいのですが
 「余命告知」はしたほうがいい?
 「サイコオンコロジスト」のこれからは?
 治療法間の医師の協調は大丈夫?
 お医者さんはがんにならないために健康管理をしていますか?

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