「がん医療の現在(いま)2000-Ⅲ」
第8回がんについての市民公開講演会記録
ISBN | 978-4-87066-133-2 |
判型 | B5 |
ページ | 44 |
定価 | 本体762円+税 |
送料 | 実費 |
1.がん研究の最前線~遺伝子研究を中心として
国立がんセンター総長/寺田雅昭
●「ヒトゲノム計画」 でがん医療は変わるの?
いま話題の遺伝子研究が、実際のがん医療をどう変えるのか。
診断や治療のさまざまな分野で行われているがん研究の中に、ヒトゲノム計画を位置づけながら分かりやすく解説していただきました。
【目次】
§1 がんの現況
§2 がん研究発展の2つの基盤
● コンピュータサイエンスによる進歩
● 分子生物学による進歩
§3 遺伝子研究ががん医療にもたらすもの
● がんは遺伝子の病気
● がんにかかわる遺伝子
● がん研究と「ヒトゲノム計画」
● 遺伝子研究と家族性のがん
● 遺伝子研究とがんにかかわる体質
● 医学の進歩と社会との齟齬
● がんの二次予防
● がん三次予防と遺伝子研究
● 新しいがん治療法の研究
● 遺伝子治療の現在
§4 がん研究の方向性
おわりに
【Q アンド A 】
臨床試験は患者の不利益にならない?
日本のがん研究は世界の中でどの位置にいるの?
便秘や宿便だとがんになりやすい?
2.がん先端医療の現状と将来
国立がんセンター中央病院副院長/野村和弘
●がん医療の最先端の動向は?
いま先進的ながん医療の中で、どのようなことが行われ、検討されているのか。
演者が専門とする脳腫瘍をはじめ、胃がん、肺がん、肝がんの医療最新情報と、将来のがん医療にもふれていただきました。
【目次】
§1 脳腫瘍の先端医療
● ヒポクラテスが捉えた脳の役割
● 脳の機能地図をつくる
● 脳腫瘍の手術と機能の温存との相克
● 症状から腫瘍を知る
● CT・MRIの発明
● 脳マップの個人差を知る
● 脳腫瘍治療の先端医療―ガンマナイフ
§2 胃がんに対する先端医療
● 拡大手術への反省
● 内視鏡手術の進歩
● 治療機器の工夫
§3 肺がんの先端医療
§4 肝がんの先端医療
§5 がん医療の将来
● ロボット外科
● 陽子線治療
● 新しい免疫療法
● 遺伝子治療
おわりに
【Q アンド A 】
抗がん剤治療の現状とこれからの見通しは?